カナダ時間の明日14日にいよいよiPhone 4Sが発売されますね!日本でもすでに予約をしている人やソフトバンクのお店の前に列になって待っている人が多いのではないでしょうか?
さて、今回もそのiPhoneの生みの親、故スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォードでの卒業式式辞の内容を見ていきます。今回は式辞の中でジョブズ氏が卒業生に贈った3つのストーリーの2つ目を見ていきます。今回見ていく文章はこちらから。
I was lucky — I found what I loved to do early in life. In 10 years Apple had grown from just the two of us in a garage into a $2 billion company with over 4000 employees. And then I got fired. At 30 I was out. And very publicly out. What had been the focus of my entire adult life was gone, and it was devastating.
I really didn’t know what to do for a few months. I was a very public failure, and I even thought about running away from the valley. But something slowly began to dawn on me — I still loved what I did. The turn of events at Apple had not changed that one bit. I had been rejected, but I was still in love. And so I decided to start over.
2つ目のストーリーは「愛と失ったも(love and loss)」ということで、スピーチの中でジョブズ氏が生涯どんな事や人を愛し、どんなものを失ったか。そしてその失った事が彼の後の人生にどのような影響を与えたかを語っています。
(段落ごとのに一部文章を省略しています。)
〜今回のポイント〜
Wthatで始まる名詞のかたまりを覚えよう
●関係代名詞のwhatと疑問詞のwhatの訳の違いに注意!●
ジョブズ氏の2つめのストーリーの中には文法事項でもっとも大切なものの1つで、 ‘ what ‘ 使われています。ここでは疑問詞が導く ‘ what ‘ のかたまりと、関係代名詞が導く ‘ what ‘ の使い方をしっかり覚えておいて下さい。それではスピーチの中にでてくる実際の文章からこの2つの ‘ what ‘ の違いを見ていきましょう。
① I found what I loved to do early in life.
② I really didn’t know what to do for a few months.
①の文章の訳をとると「私は、人生の早い段階でやりたい事を見つけた。」で、②の文章は「私は、数ヶ月の間何をすればよいか分からなかった。」という訳になります。①の文章の ‘ what ‘は「〜な事」という訳で使われており、②の文章は「何」という訳で使われています。②の文章は「疑問詞what+to不定詞」で「何をするべきか」という訳になる表現で、次の文章書き換えることができます。
②’ I really didn’t know what I should do for a few months.
①と②’を比べるとどちらも他動詞の後ろに名詞節役割として目的語のかたまりを作っていますが、訳が①のように関係代名詞の場合は「〜のこと」という訳になり、②’の場合は「何を〜」という使い方になりますね。
関係代名詞の勉強をされた方は、「whoやwhichやthatのように関係代名詞というのになぜ名詞の後ろに来ないの!?」と思われるかたもいるかもしれませんが、関係代名詞の’ what ‘ は少し特別な関係代名詞で「名詞(先行詞)と関係代名詞が1つになっているもの」となっています。ですので①は次のような書き換えが出来ます。
①’ I found what the thing which (that) I loved to do early in life.
「関係代名詞what= the thing(s) + which/that」という考え方ですね。そして、この考え方は、関係代名詞のwhatと疑問詞のwhatを見分ける際に役に立ちます。②’の文章のように「何」の訳をだすためには疑問詞としてのwhatのもともとの意味を残さなければ行けません。しかし関係代名詞の場合は疑問詞whatとしての意味は一切含まないかたちとなりますので、必然的に文章全体の訳が全く違ったものになるのです。この違いはかなり大きな違いになりますので、ここで必ず押さえておいて下さい。
最後に、もう1つwhatが使われている文章を見てみましょう。
③ What had been the focus of my entire adult life was gone, and it was devastating.
まず、’ what ‘ で始まっている文章ですが、文章の終わりに「?(クエスチョンマーク)」がありません。ということはこの文章は疑問文にはならないですね。それではこの ‘ what ‘ は疑問詞か関係代名詞か?①の文章で見た別の関係代名詞のおきかをしてみてみましょう。
③’ /What The thing that had been the focus of my entire adult life/ was /gone.
「私の人生のすべての中心だったものは失われた。」となり、問題のない訳になりました。念のため疑問詞の’ what ‘ でも訳をとると「なにが私の人生のすべての中心だったかはすべて失われた」となり、いまいち何が言いたいのか分からない訳になってしまいますね。結果③のwhatは関係代名詞として使われており、大きな名詞のかたまりをつくり主語としての働きとなります。
このように、同じwhatでも、使い方によって訳の取り方が大きく異なってきます。「この文章はどちらの意味で使われるのだろう!?」と少々ややこしい文章もありますが、まずは基本をしっかり押さえて誤訳をしないように注意をしながらこの2つの’ what ‘ の使い方を確認していって下さい!
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