VancouverSunウェブサイトのスタッフブログからの記事です。
こちらのブログによると、最近北米で就職活動をする際に、雇用主側が最終面接の際にFacebookのアカウントとパスワードを提示するように要求している会社が増えているのだとか
記事によると、入社前の段階でどんな人物が会社に入社するのかをチェックするために、本人のFacebookアカウントにアクセスをして個人情報を企業側がチェックするというのです
日本人の感覚ではなくても明らかにプライバシーの侵害に値するこの行為、既にfacebook運営側も対策をはじめているようであるブログではこのような記述もありました。
We’ll take action to protect the privacy and security of our users, whether by engaging policymakers or, where appropriate, by initiating legal action
訳:我々はユーザーのプライバシーとセキュリティーを保護するために対策をとり、政府に呼びかけることや、適切な機関、または法的措置等をとる。
就職先決定まで後わずかというところでの企業からのこの要求、あなただったらどうするでしょうか!?もしその会社があなたがどうしても入社したいようなところだったら本気でパスワードを渡す事を考えてしまうのではないでしょうか
さて、今回はこちらのブログの中の文章からTOEICに頻出の文法事項を見ていきたいともいます
〜今回のポイント〜
勧誘、要求、命令系の動詞のthat節に要注意!
文章はこちら:
Facebook is fighting back against employers that are demanding employees and prospective employees turn over their Facebook passwords, telling its users to keep their passwords confidential.
(Facebookは、従業員や入社が見込まれる求職者が彼らのFacebookアカウントのパスワードを雇用主側に提出するよう要求している企業と対立をしており、ユーザーにはパスワードを開示しないよう呼びかけている)
上の文中のthatから〜,の所まで注目してみましょう。
employers that are demanding employees and prospective employees turn over their Facebook passwords….
今回注目するのは〜demandingから後ろの部分です。とりあえず関係代名詞の「that」がちょっと邪魔なのでもともとの文章としてthatをemployersに戻してしまいましょう。
employers that are demanding employees and prospective employees turn over their Facebook passwords.
→Employers are demanding employees and prospective employees turn over their Facebook passwords.
(雇用主は従業員または入社見込みの求職者がFacebookアカウントのパスワードを渡す事を要求している)
まず、この文章のポイントはdemandingの後ろがさらに「(S)employees and prospective employees / (V) turn」と文章の形になっている事ですね。つまりdemandingの後ろには接続詞のthatが省略されていることになりますね
→Employers are demanding (that) employees and prospective employees turn over their Facebook passwords.
このようなthatは「know, say, think, believe, hope」などの他動詞のうしろ隠れている事が多いです。他動詞の後ろに必要なのはもちろん目的語。その目的語の役割を大きいかたまりでしているのがthat節と言うことになります
難しく考えないで、次のように考えましょう。
− I said something. (S)I (V) said (O)something
sayの後ろには「言った内容」が必要ですよね!もう少し詳しい内容の文章にすると:
−I said that Mieko is beautiful. (S) I (V) said (O) that Mieko is beautiful.
このように something = O , that Mieko is beautiful = O というのがsomethingという1単語でも、thatの大きいかたまりでもどちらでも他動詞の後ろに来る目的語のかたまりという考え方ですね。
こちらのブログではこのように解説されています。
-know というような他動詞には、必ずそのあとに目的語が必要なのです。だから、もし know の後に、一個の名詞でなく、一つの文があれば、その文が目的語なのです。
そして今回のポイントがこのthat節の中身に隠されているもう1つのキーワードです。
例えば上の例文が次のような文章だったらthat節のなかの動詞をどのようにかえるでしょうか?
→Employers are demanding (that) the employee ______ over their Facebook passwords.
主語が、”employees and prospective employees” という複数形から単数形の”he”にかわっているので動詞ももちろん三人称単数現在の-sを付けたくなりませんか!?
×Employers are demanding (that) he turns over their Facebook passwords.
実はこの文章は文法的には間違いの文章になっています 正解はこちらです。
◎Employers are demanding (that) he turn over their Facebook passwords.
なぜ!?!?と思われた方も多いかもしれませんが、この文章のポイントがthat節の前の「demanding」という動詞ですね!「demand, order, recommend, advise, ask, suggest, insist」などの「要求、命令、勧誘、忠告」の意味を持つ動詞の後ろのthat節の中には助動詞の「should」が省略されているのです。
◎Employers are demanding (that) he (should) turn over their Facebook passwords.
こちらのブログではこんなユニークな覚え方も紹介されています〜♪
代表的な動詞の覚え方!「should は、消して読め」
け「決定する」decide
し「主張する」insisit
て「提案する」suggest, propose
よ「要求する」demand, request, desire
め「命令する」order
他に、「忠告する」advise などが有ります。
—最強の英文法・ブログより
このように、英語の文章には表面的には見えない隠れている単語を含むものがたくさんあります。英語を正しくはやく読むコツの1つはこういった目に見えない「英語のかくれんぼ」をいち早く正確に見抜く事ですね
このshouldの省略はTOEICでも頻出の問題ですので是非覚えておいて下さい♪
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Able English Studiesでは校長の西浦が自ら考案した独自のアプローチMieko式勉強方法で、今月もたくさんの生徒さんがTOEIC目標点達成しています。現在 バンクーバーに滞在中で、TOEICの勉強をとお考えのかたは、是非一度学校にお越し下さい!無料トライアルレッスンも随時受付中です!お問い合わせはこ ちらからどうぞ
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