こちらのブログでは、当校校長の西浦美枝子が書き下ろした「TOEIC(R) TEST日本人が必ず間違えるひっかけ問題100選」に登場する問題をさらに詳しく掘り下げてみていきます
今回紹介するのは前回の続きで、Part４説明文編の「ここでつまずく第１位」の文章を見ていきたいと思います
—————————————-
スクリプト
In local news, the new community centre in Vancouver will have its official opening on Saturday October 1 at 2pm. The celebrations will include a ribbon cutting ceremony with the mayor and city council, a draw for prizes, free trial membership offers for families, and refreshments. The new centre will have free painting, fames, and arts and crafts activities. The new centre will have three indoor tennis courts, two gymnasiums, an Olympic pool, and kids area. For more information, call ６０４−５５１−３１２２ or visit our website at www.vancouvercc.com. Also look for the centre’s october itinerary on the website.
—————————————-
Q１. What is the main purpose of the broadcast?
(A) To publicize opening festivities
(B) To report on an event that happened
(C) To advertise free sports equipment
(D) To announce the itinerary of the centre’s October’s events.
−単語力はイメージで！知ってる単語から知らない単語の意味を連想する−
これはリーディングにもいえる事ですが、本文やスクリプトの内容が分かっても設問の中にみた事ない単語や意味を知らない単語が出てきて、結局答えを選ぶ事ができないという状況になる事がよくあります。本書の中のポイントにもある通り、この問題のポイントはpublicizeという動詞を知っているかどうかが決め手になりますが、仮にこの単語をみるのが初めてだったとしても、普段よく知っている単語のイメージで訳をとることができるのです
まず確認をしなければいけないのが、publicizeの品詞ですね。これは前に不定詞のToがきていることから動詞というのがわかります。ここで注目したいのがこの単語の最後の部分にあたる−izeの部分です。実はこの部分こそが単語の品詞を決めているパーツで、これを文法用語で接尾語（surfix）といい、この接尾語がつく単語は基本的に動詞になります。つまりpublicizeという単語は次の通りに分解する事ができるのです。
→ public＋ ize
分解したときにでてくる、publicという単語は一度はみた事はないでしょうか？ public library（公共図書館）, public space（公共の場）などでおなじみの単語ですね。これさえ分かってしまえば、１つの単語としては知らなかった ” publicize ” もpublicからできている単語というイメージにして意味を考えやすくなります
単語力をつけるという事は、ただむやみボキャブラリーを暗記するのではなく、このように単語の仕組みを理解して、接尾語がついていないときのもともとの単語から意味を連想して覚えていくと非常に単語力が定着しやすいです
最後に、接尾語-izeがつく単語で、みなさんにもおなじみの単語を紹介したいと思います。
−finalize → final ＋ ize =終わらせる、仕上げる
−memorize → memory ＋ize = 暗記する、記憶する
−apologize → apology ＋ize = 謝罪する、謝る
−customize → custom ＋ ize = カスタマイズする、特注生産する
− individualize → individual ＋ ize = 〜他と区別する
− hospitalize → hospital ＋ ize = 〜を入院させる
英語の接尾語には−ize以外にもまだまだたくさんのものがあり（文の頭にくる接頭語もあります）、品詞も様々になります。まずは１つずつしっかりと覚えていく事が大切ですね
