こちらのブログでは、当校校長の西浦美枝子が書き下ろした「TOEIC(R) TEST日本人が必ず間違えるひっかけ問題100選」に登場する問題をさらに詳しく掘り下げてみていきます
今回紹介するのはPart2の会話応答問題編の「ここでつまずく第4位」の文章を見ていきたいと思います
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スクリプト
Would you like me to draw up the contract?
a. Yes, I won the contract with Toyoda.
b. Yes, I won the draw
c. Yes, I will leave it to you.
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〜Would you like to・・・?とWould you like me to ・・・?の違いをしっかり押さえる!〜
今回の問題は、TOEIC受験生のみならず、英語をしっかりと活用していきたいという方にはMustで覚えていただきたい表現ですね。レストランや日常会話の中によくでてくる「Would you like to do・・・?(〜をしたいですか?)」という表現とよく似ていますが、問題の中にでてくる「Would you like me to do・・・?(〜しましょうか?)」は前者の質問とは全く違った事を聞いているものになりますので要注意です
では具体的にどんな意味の違いがあるのでしょうか?Would you likeの表現がいまいちピンとこないという方のために、もう少し簡単な表現にして考えてみましょう
would like to do = want to do(〜したい)
①→Do you want to cook dinner? (料理をしたいですか?)
まずはこの表現の意味をしっかり押さえる事ですね。では問題文のスクリプトのようにlike とtoの間にmeが入るとどんな訳の違いがでてくるのでしょうか?これも簡単な表現に置き換えてみましょう。
would like me to do = want me to do(私に〜してほしいですか?)
②→Do you want me to cook dinner? (私に料理を作ってほしいですか?)
①の文章はYou=Cookする人になる文章に対して、②はme=Cookする人となります。
このように、この表現は目的語の位置にme等の代名詞がくる時とこない時では全く違った意味合いがでてくるのです。文法的な説明をするとこれこそが、第3文型と第5文型の決定的な違いという事になりますね。
第3文型=SVO→SがOをVする。
第5文型=SVOC→SがVする、OがCすることを。
第3文型は、主語をする人物(又は物)が1人で、その主語が起こす動作が1つになりますが、第5文型は登場人物が2人、動作が2つになります。
ちょっと難しい感じになってしまいましたが、文型をしっかりと把握した上で、自分が読んでいる文の文型を理解するだけで主語と動作の関係をしっかりと整理しながら読み進めて行く事が出来ます。逆に考えると、文型をしっかり理解していないと文章を読む際や聞く時になんとな〜くの意味しかとれずしっかりとした文章の内容を勘違いする危険性もあるという事ですね
話はスクリプトの文章に戻りますが、Would you like to do〜?はあなた、〜してほしい?という第3文型の訳で、Would you like me to do〜?は、あなた、してほしい、私が〜することを?という第5文型の文章になります。違いはしっかり見えていますね!?
簡単に言うと、聞いてる人に直接的に動作をする事を訪ねるのが第3文型のWould you like to do〜?、逆に質問する人になにかしてあげたいという場合には第5文型のWould you like me to do〜?です。
この質問は本当によく会話ででてきます。基本的にはwantと同じ意味ですが、would youの表現の方がより丁寧な、日本語で言うところの敬語にあたる表現なので是非こちらの表現で覚えてしまいましょう。
ちょっと練習です→
たべたいですか?→ Would you like to eat…….?
たべてほしいですか?→Would you like me to eat……?
行きたい?Would you like to go to ……..?
行ってほしい?Would you like me to go ……..?
買ってほしい。I would like you to buy ……..
と、こんな感じですね。是非実際の会話の中で使い分けをしいかりしながら練習してみてください